PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.48 NO.9 2003 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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真核生物mRNAの分解制御
星野真一
mRNA分解は,当初考えられていた以上に遺伝子発現制御において大きく寄与していることが明らかにされた.mRNA分解機構の詳細は酵母をモデル系として解析が進み,高等真核生物に還元されつつある.
プロテインキナーゼCのターゲティング機構
白井康仁・酒井規雄・斎藤尚亮
近年,生化学も静的なものから動的なものへと変化している.これまでにイメージングで明らかになってきたPKCのターゲティングの多様性とその巧妙な調節機構について紹介する.
小胞体ストレスに対する多段階の防御戦略
吉田秀郎
小胞体に生じた異常蛋白質から身を守るため,生物は巧妙な防御システム,膜貫通型転写因子や膜貫通型RNaseといった,われわれの想像をはるかに越えた分子機構を進化させてきた.
新奇解糖系 超好熱アーキアの変形Embden-Meyerhof経路と新規酵素
櫻庭春彦・大島敏久
水が沸騰するほどの高温環境に棲息する超好熱菌は,現存する最古の生物と言われている.超好熱菌に見いだされた新奇な変形Embden-Meyerhof経路は,生命発生初期のころの解糖系の姿を反映しているかもしれない.
網羅的でない,でもインテリジェントなプロテオミクス研究を求めて
レドックス研究者のリポート
久堀 徹・本橋 健・中西洋一・小山史恵
以前は想像もできなかった複雑なシステムが,ゲノムプロジェクトとプロテオミクス解析の力で解き明かされつつある.膨大な情報の迷路から出口を見つけ出せるインテリジェントな研究手法の開発が必須となった.
ジスルフィドプロテオームの開発
ポストゲノム研究戦略
矢野裕之
ポストゲノム研究のための蛋白質の包括的な解析ツールとして,ジスルフィド結合の酸化還元変化を1枚のゲル上で検出し,レドックス制御を包括的に解析できる「ジスルフィドプロテオーム」が開発された.その原理と応用例を紹介する.
ホヤゲノム解読の意義
佐藤ゆたか・佐藤矩行
カタユウレイボヤのドラフトゲノム配列が2002年12月に公開された.ホヤは系統学的に脊索動物のなかでも最も原始的な体制を保持しており,そのゲノム情報をとおして脊索動物の起源と進化について多くの示唆を与えてくれる.
細胞膜上にステロイドホルモンレセプターがあった
アポトーシスのブレーキ役 Ku70はBaxを負に制御する
塩分の摂り過ぎにご注意
遺伝性高血圧症におけるプロテインキナーゼの役割
急いては事を仕損じる
ノギンとFGFによる頭蓋縫合癒合速度の制御
遊離脂肪酸によるインスリン分泌の調節
内皮細胞間隙を通り抜ける
細胞信号解明の先駆者,江橋節郎(下)
丸山工作
一度は無視されたカルシウム説が,トロポニンの発見によって筋生理学の分野で受け入れられ,その成果は生化学分野にも波及し,新たな因子の発見などにつながっていった.江橋博士の研究人生,その後半をたどる.
Saul R. Koreyと私
1960年代初めのNew Yorkでの思い出
鈴木邦彦
60年代初めにAlbert Einstein医科大学で送ったレジデント生活での目新しい体験の数々から,テイ・サックス病の研究に携わったKorey研での研究生活.強烈な個性の持ち主であるKorey博士から得たものまで,思いのままにつづる.
■ シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクスII |
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(10)バイオインフォマティクスが必要とする計算機環境
秋山 泰
世界最先端の計算機システムは,10年ごとに1,000倍という驚異的なペースで高速化してきた.相同性検索や蛋白質折りたたみ計算などに最新の計算機を適用しようとする企業の例などを紹介する.
(1)公正倫理の研究者マニュアル
米国科学アカデミー・研究公正倫理委員会/白楽ロックビル(訳)
最新の睡眠研究 国際シンポジウム「眠りを学ぶ」と国際フォーラム「眠れないあなたのために」
江口直美
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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