PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.48 NO.5 2003 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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DNA二重らせん構造の半世紀(1)
編集:本誌編集委員会
序:二重らせん構造が与えた大きなインパクト
三浦謹一郎
Nature原著論文(1953)
◆Molecular Structure of Nucleic Acids
J. D. Watson, F H. C. Crick
◆Molecular Structure of Deoxypentose Nucleic Acids
M. H. F. Wilkins, A. R. Stokes, H. R. Wilson
◆Molecular Configuration in Sodium Thymonucleate
R. E. Franklin, R. G. Gosling
◆Genetical Implications of the Structure of Deoxyribonucleic Acid
J. D. Watson, F. H. C. Crick
ゴールデン・ゲート・ブリッジに舞い降りた純白の“しめなわ”
渡邊 格
生命現象と化学
野田春彦
シークエンス情報の解読を先導した人たち
高浪 満
DNAの構造解析
収納DNAの分子構造
坪井正道
DNA二重らせんとシュレーディンガー
鈴木 理
DNAの化学合成
生物学に革命をもたらしたDNAの化学合成
大塚栄子
DNAの複製
最もエレガントな実験
大石道夫
For the love of Genomes
吉川 寛
DNA複製はいかにして開始されるか?
平賀壯太
変わることと変わらないこと
真木寿治
DNA複製と四半世紀
釣本敏樹
DNAとそれを認識する蛋白質の多様性と普遍性
正井久雄
ゲノム
ヒトゲノム解読とワトソン博士
清水信義
遺伝学・生物学
微生物の遺伝生化学をめざしたアメリカ留学(1953-1960)
由良 隆
DNA構造を知ったとき
堀田凱樹
DNAと抗体の多型
山岸秀夫
進化
DNA二重らせん構造と分子進化学の誕生
宮田 隆
科学研究の進め方
提案
松原謙一
社会・文化への影響
分子生物学は生気論を撲滅させたのか
米本昌平
DNAの50年と社会
中村桂子
バイオの50年・科学批判の半世紀
廣野喜幸
走査型トンネル顕微鏡によるDNA分子構造の可視化
田中裕行・川合知二
走査型トンネル顕微鏡と独自に開発した試料固定法を用いて,DNA分子構造の高分解能STM像を映しだすことに成功し,1組みの単鎖DNAの塩基配列が互いに相補的になっていることを目で見て納得できる形で実証することができた.
ウイルスゲノムの核内移行過程
宿主細胞の核内輸送機能との相互作用とそれに伴う粒子構造変化
中西 章
ウイルスゲノムの核内輸送では,ウイルスカプシドと宿主細胞の核内輸送機能とのダイナミックな相互作用が関与する.核内で増殖するウイルスにとって感染の成立に不可欠なこの過程について,最近の研究を中心に概説する.
沈黙に春? ジーンサイレンシングを回避する機構
炎症反応を迷走神経で断ち切る
毒をもって腫瘍を制す
1型糖尿病におけるケモカインの役割
T細胞を膵島に誘導する機構
SNPから脳機能を理解する
分子神経生物学とヒトの脳機能解析の融合型研究
■ シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクスII |
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(7)多型データを活用する
鎌谷直之
遺伝法則は非決定論に基づいた法則である.非決定論の世界は論理のない世界ではない.決定論とはまったく異なった論理が必要である.表現型である疾患や薬剤への反応性などを対象とすると,確率論と統計学が主役になる.
国際イネゲノム全塩基配列解読プロジェクト(IRGSP)の足跡
佐々木卓治
日本が中心となった国際イネゲノム塩基配列解読プロジェクトがほぼ高精度解読を終えた.種々の圧力とどう戦い,交渉し,全体をまとめてきたか,詳しく解説.
イネゲノム機能解析関連分野プロジェクトの紹介
肥後健一
イネ科穀類の中では最小のゲノムをもちながら,遺伝子配置などではコムギなどとシンテニーがあるイネのゲノム研究が急速に進み,研究環境が整いつつある.
(4)基盤研究とその審査のしくみ
小林 靖
スペースシャトル・コロンビアの大惨事に接して
原田繁春
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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