PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.48 NO.3 2003 |
|
3
|
A4変型判 100ページ T1105941091588
|
ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
|
|
遺伝子発現制御における新理論
染色体機能領域および境界領域の形成機構の解明
堀越正美・山本 融・梅原崇史・鈴木 亨・安達成彦・木村 暁
遺伝子発現制御モデルであるオペロン説をこえる理論構築が研究者の夢であった.ヒストンコード表作成が競われている現在,前提となる染色体機能領域形成および境界領域形成の機構に関する新しい理論を生み出すことに成功した.
転写調節因子による血液細胞分化機構の解明に向けて
ES細胞の試験管内血液細胞分化誘導システムを用いたアプローチ
北島健二・江良拓実・田中誠人・仲野 徹
ES細胞からの試験管内分化誘導は,細胞分化を解析するための有用なツールである.遺伝子のコンディショナル発現系を組み合わせることにより,より優れた解析システムを構築することができた.血液細胞の分化機構の解析を例に解説する.
ポストゲノムにおける遺伝子改変マウスの新たな展開
遊佐宏介・堀江恭二・竹田潤二
高等動物マウスのゲノム配列が解明された.ヒトの病態へと迫るマウス遺伝子の解明は急務である.これまでの遺伝子改変法,そしてポストゲノム時代に求められる網羅的遺伝子機能解析に挑戦する戦略を紹介する.
大腸菌mRNAの分解
大塚裕一・米崎哲朗
遺伝子発現において,mRNA分解は転写と両輪をなす基本的な仕組みである.大腸菌のmRNA分解に関与するリボヌクレアーゼについて解説し,現在の重要な争点について述べる.
脳神経機能に不可欠な硫酸化糖脂質
本家孝一
糖脂質は,細胞膜上でマイクロドメイン(脂質ラフト)を形成し,膜蛋白質の機能修飾を通して細胞間情報伝達の場を提供している.最近,糖鎖合成酵素のジーンターゲティングにより,硫酸化糖脂質の個体機能が明白となった.
ゲノム育種
ポストゲノムシークエンス時代のイネ育種技術
美濃部侑三・門奈理佐・王 子軒
ポストゲノム時代の到来によりイネ育種技術が急速に進展している.SNP解析技術などの先端技術を用いてゲノム全域を解析しつつ世代更新を進め,短期間で重要形質のみを精密に導入した新品種を作出することが可能となった.
解剖学の復権 低温電顕トモグラフィー
犬はどこから来たか
太った人は骨粗鬆症にならない?
レプチンによる交感神経を介した骨形成の制御
肥満が糖尿病をひき起こすのはなぜ?
チアゾリジンジオン系糖尿病薬の意外な作用機序
生きたまま神経細胞のスパインを観察する
リアルタイムin vivoイメージングのインパクト
脊椎動物の臓器形成と移植
浅島 誠
両生類のアニマルキャップにアクチビンなどのシグナル分子の刺激を与えることにより,試験管内でさまざまな臓器をつくり出すことができるようになってきた.この技術をマウスやヒトに応用することで,再生科学への発展につながる.
あかつきの超特急,夜明けの原野をひた走る
平岡 泰
■ シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクスII |
|
(6)マイクロアレイデータの標準化
A. Brazma・池尾一穂・舘野義男
マイクロアレイ実験やデータの記述の標準化が,データの有用性の決定的な要因となっている.この標準化へ向けて国際的な活動を展開しているMGEDを紹介するとともに,その中の1つであるMIAMEについて詳述する.
北米の研究費評価システムの現場から見たわが国の制度の問題点
横山信治
J. T. Edsall博士を偲んで
野田春彦
(3)特定領域研究とその審査のしくみ
小林 靖
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|