BIOWEBホームへ

PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME VOL.48 NO.2 2003
    蛋白質 核酸 酵素

2

A4変型判 100ページ T1105941091588

ISSN 0039-9450 共立出版株式会社

 


 ■ 特集

上皮組織ベクトル輸送の分子基盤と機能制
編集:倉智嘉久・杉山雄一

序論
倉智嘉久・杉山雄一

上皮細胞におけるネクチン-アファディン系による細胞間接着の制御機構
堅田龍生・入江賢児・高井義美

細胞間接着は,細胞どうしの接着のみならず,細胞の極性・増殖・運動など重要な細胞機能に必須の役割を果たす.細胞間接着機構ネクチン-アファディン系による上皮細胞の細胞間接着形成機構について解説する.

イオン・水チャネルの局在とベクトル輸送
日比野 浩・倉智嘉久

上皮組織によるイオン・水のベクトル輸送は,個体のイオン環境の恒常性維持に不可欠である.ベクトル輸送に深くかかわるイオン・水チャネルの上皮細胞における特異的な分布と,ベクトル輸送における役割,疾患との関連について概説する.

薬物トランスポーターの局在とベクトル輸送
伊藤晃成・鈴木洋史・堀江利治・杉山雄一

輸送体の局在化シグナルと,そこに相互作用する因子は多数報告されているが,すべてを説明しうるものではない.膜蛋白質のソーティング機構解明は,まさに蛋白質-蛋白質相互作用研究そのものである.

極性細胞での小胞輸送
Rabファミリーによる制御機構

梶保博昭・齋藤康太・荒木保弘・堅田利明

細胞はそれぞれのオルガネラの機能を保つため,絶えず小胞により物質輸送を展開している.極性細胞はその構造上の特徴からより厳密な制御が期待され,注目を集めている.

細胞極性を支える分子基盤
飯田純子・畑 裕

近年,上皮細胞間結合を構成する新しい分子が次々と報告されている.上皮細胞間結合の裏打ち蛋白質を中心に,多彩な分子間相互作用を媒介して形成・維持される細胞極性の分子メカニズムについて考察する.

 ■ ゲノム情報

ゲノム情報は熱帯を救えるか?
熱帯熱マラリア原虫とハマダラカのゲノム情報が意味するもの

佐藤 暖・堀井俊宏

一般の生物種から構造的に大きく隔たった熱帯熱マラリア原虫ゲノムとその媒介蚊のゲノムの全貌が明らかにされた.次にわれわれは何をするべきか?

 ■ 今月のKey Words

ネクチン イオンチャネル Dubin-Johnson症候群 Rab
MAGUK

 ■ Fraction Collector

蛋白質のフォールディング研究
多分子から単一分子へ,単一分子から多分子へ

固体高分解能NMRによる蛋白質構造決定の幕開け

ピストン・モーターSecAの構造

無法(?)コピーを抑制する物質の正体が明らかに

復活したワクチン療法

ミルクをもっと飲みませんか? 乳汁の抗菌性機構

悪性化への道
ポイツ・ジェガース症候群の一風変わったポリープの性質

スタチンで多発性硬化症に挑む

骨における性ホルモンの新しい作用機構
骨粗鬆症治療薬の新しい標的

 ■ シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクスII

(5)マイクロアレイ・DNAチップデータを活用する
坊農秀雅・中尾光輝

マイクロアレイ・DNAチップデータの解析手法,とくにクラスタリングに関して,現在利用可能なソフトウェアと統計解析言語Rを用いた例を紹介する.またREADの発現類似性検索ツールRINGENEについても触れる.

 ■ Laureate

2002年度ノーベル医学・生理学賞
S. Brenner博士,R. H. Horvitz博士,Sir J. E. Sulston
ポストセントラルドグマの分子生物学:線虫を用いた「器官発生と計画的細胞死の遺伝学的制御」の研究
香川弘昭

2002年度ノーベル化学賞
J. B. Fenn博士 & 田中耕一氏

生体高分子の同定および構造解析のための手法の解析
能美 隆

 ■ シリーズ 科研費のしくみ

(2)特別推進研究とその審査のしくみ
小林 靖

 ■ Report

なんで保育室なんか作るワケ?
寺崎朝子

 ■ Book Review

 ■ Cuvette

 ■ 公募・大学院生・アナウンスメント 索引

 ■ 次号予告

 ■ 広告索引

[バイオウェブ - HOME]BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp