PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.47 NO.10 2002 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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成長因子ミッドカインの機能と医学的意義
村松 喬
癌などの疾病の治療の新しい分子標的としてミッドカインが注目されはじめた. ミッドカインの生化学的性質から語りはじめ,機能,作用機構,そして臨床的展望へと展開する.
メチル化DNAの認識機構
白川昌宏・大木 出
MBD1のメチル化DNA結合ドメインとDNAの複合体の立体構造解析により,メチル化DNAの認識やヌクレオソームDNAへのアクセス機構に関する知見が得られた.
DNA鎖を切断する抗生物質ブレオマイシンに対する耐性機構
杉山政則・熊谷孝則
DNA合成を阻害する抗生物質,ブレオマイシンには特定遺伝子の発現を誘導する機能があった。さらに,ブレオマイシンに対する新たな耐性因子をトラソスポゾンTn5と放線菌から発見し,それらの3次元構造と機能を明らかにした.
NMRによる蛋白質複合体界面の検出法
嶋田一夫
ポストゲノム時代に入り,蛋白質相互作用の研究がいっそう盛んになってきている.蛋白質の相互作用を解析する新規のNMR測定法、「交差飽和法」,「転移交差飽和法」を紹介する.
プリオン病の構造医学
桑田一夫
プリオンはどのようなメカニズムで複製するのか? 治療薬の開発は可能か? これらの問いに答えるために,21世紀に求められる「広い構造空間における新しい蛋白質概念」とは?
組換え蛋白質中からイソロイシン誘導体が見つかった
村松 了・三浦 彰・三沢 悟
大腸菌を用いた組換え蛋白質の生産は,医薬品の製造分野に応用されている.今回,組換え型ヒルジンの分子中にイソロイシン誘導体の存在が明らかになり,医薬品の品質管理の重要性とともにアロプロテイン創製の可能性が示された.
真核細胞mRNA 5'キャッピング酵素の多様性
その構造ならびにRNAポリメラーゼII転写複合体との相互作用
木敏光・瀬保孝
新生mRNAの5'末端のキャッピングは,RNAプロセシングの第1反応として,転写とリンクしている.その役者となる酵素群には,予想外な生物種間の多様性が見いだされてきた.
蛋白質・核酸の1次構造決定法のパイオニア サンガー
丸山工作
毎日こつこつと実験を続けた科学の職人サンガーは,生物の基本となる生命情報の構成単位配列の決定法を開発し,ノーベル化学賞を2回受賞した.生物科学で最も偉大な業績をあげた科学者といえよう.
DNAが自己免疫をひき起こす
意外な登場人物TLR9の発見
アミロイドーシス治療薬開発に成功!
ビタミンCは脳に必須である
蛋白質を脂質ラフトへ導くもの
脂質ラフト構成成分のエンドサイトーシス
多嚢胞腎のもうひとつの謎が解けた!
■ シリーズ
あなたにも役立つバイオインフォマティクス |
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(16)Q&A(その2)
MolScriptを使いこなすには?
楠木正巳
アルゴリズムって何? 隠れマルコフモデルって何?
中井謙太
読者からの質問に答える第2回目.生体分子の立体構造図形の作成に最適のツールMolScriptプログラムについて,より具体的に解説.また,そもそもアルゴリズムって?隠れマルコフモデルって?の疑問に学生との対話形式でやさしく説明.
シリーズ掲載URL一覧
■ 研究室における危険物と試薬の管理(1) New |
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試薬管理の必要性とそれにかかわる法令
稲寺秀邦・福士謙介
ノースウエスタン大学にみるアメリカの生命科学研究事情
βグロビン遺伝子発現制御の研究を行なって
田邉 修
“ひとり学際”研究をめざして
富谷朗子
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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