PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.47 NO.5 2002 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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筋肉収縮・弛緩における分子スイッチ機構
アイデアと方法論開発
若林健之
筋収縮はCa2+濃度で制御される.今回,トロポニンがトロポミオシンを動かす様を3次元的に可視化することができた.ミオシンの構造変化,変異アクチンの結晶構造もあわせ,Ca制御の新しい分子メカニズムが浮き彫りになった.
プロテインホスファターゼによるストレス感受性プロテインキナーゼシグナル伝達路の調節
田村眞理・花田雅人・佐々木雅人・小牧健一郎・米澤貴之・小林孝安
細胞の自己防御機能を担うストレス感受性プロテインキナーゼシグナル伝達路が,複数のプロテインホスファターゼによって精緻な負の制御を受ける実態が明らかになりつつある.
根のパターン形成と細胞間情報伝達
中島敬二
植物の細胞は,自分が個体のどこに位置するのかを知っていて,それに応じて分化する.シロイヌナズナのSHORT-ROOT遺伝子の機能解析によって,細胞がみずからの位置を知る仕組みが明らかになった.
植物のin vitro転写系
湯川 泰・杉浦昌弘
人口爆発や地球環境悪化に伴い,植物研究の重要性は増している.しかし,優れた植物のin vitro転写系は最近になるまでつくることができなかった.開発にかけた植物研究者の軌跡を追う.
ついにわかったKチャネル
驚くべき,しかし美しき結論
曽我部正博
イオン透過における最大の謎である“イオン選択性と高速イオン透過の両立”の仕組みが,KcsAチャネルの2A構造解析によって解かれた.ノーベル賞級の快挙である.
創造する生化学者,化学浸透圧説のミッチェル
丸山工作
現代のダーウィン,ピーター・ミッチェルは,自宅に設けた私立研究所で流行に背を向けた独自のアプローチによって,生物学最大の難問のひとつ,細胞呼吸の謎を見事に解き明かした.このイギリス人は,並み居る一流生化学者を差し置いてノーベル化学賞をわが手にした.
「組換えDNA実験の新ガイドライン策定される」補注 中島春紫
ブタの人間化計画
アルツハイマー病β-セクレターゼの新しい生理的基質の発見
敵は細胞内にあり
Aβ1-42アミロイドが細胞死シグナルをオンにする
K+チャネル結合蛋白質と不整脈
心肥大の分子制御
メタロプロテアーゼとその阻害薬の効果
シグナル伝達脂質による小胞輸送の制御
多発性硬化症とオステオポンチン
フォボロドプシンの結晶構造と波長制御・光情報伝達機構
神取秀樹・加茂直樹
古細菌の光センサーであるフォボロドプシンの結晶構造が2つのグループから報告され,光駆動プロトンポンプのバクテリオロドプシンとほとんど同じ構造であることが明らかになった.何が機能の違いをもたらすのであろうか?
蛋白質検出のための次世代分析手法,プロテインチップの基礎
軒原清史・三原久和
生物のもつ膨大な情報の解明にプロテインチップの実用化が期待されている.蛋白質相互作用は,認識機構,動態,定量と広汎にわたり複雑である.実用化に向けて多くの技術的課題を克服せねばならない.
生物系研究室における遺伝情報解析のためのUNIX環境の構築
MacOS XとLinuxを用いて
佐藤直樹
ゲノム情報解析においてカギとなるUNIXシステムの導入を,生物系研究者も真剣に考えるときがきている.そのために適したMacOS XとLinuxの活用を説く.
シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクス |
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(12)遺伝子ネットワークを使いこなす
五斗 進
遺伝子,蛋白質の機能予測だけでなく,それらの相互作用からなる遺伝子ネットワークを明らかにするため必要となる遺伝子ネットワークのデータベースについて,代謝系を中心にしてその検索・解析方法を紹介する
社会人博士号取得のすすめ
三沢 悟
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