PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.46 NO.12 2001 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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遺伝子疾患の発症機構を蛋白質立体構造から探る
スルファターゼ蛋白質の構造変化と機能発現
祐川和子・加藤善一郎・中村春木
遺伝子疾患の遺伝子変異と臨床表現型との間に関連性はあるのだろうか?原因蛋白質の酵素活性と立体構造の考察から発症メカニズムを推定し,治療法開発を展望する。
PI3キナーゼとPIホスファターゼの免疫応答,糖代謝,腫瘍形成における役割
佐々木雄彦・鈴木 聡・佐々木純子・Josef M.Penninger
われわれが一生のうちに,癌,糖尿病,免疫疾患や循環器疾患のいずれも患わないことはまれである。PI3Kシグナリング関連酵素ノックアウトマウスを用いた最近の研究は,これら疾病の新たな治療法開発に有益な情報を与えている。
花から葉,葉から花への転換 MADS転写因子複合体による器官の決定
後藤弘爾
“秘すれば花,秘せずば花なるべからず”(風姿花伝)。栄養器官である葉に秘められた花へ転換する能力をひき出す転写因子複合体が同定された。これを利用すれば,葉を花器官に変えることができる。
環状ポリソームと翻訳制御
脇山素明・矢崎和盛
なぜポリソームは環状になるのか?真核細胞のポリソームの多くは,環状の形態をとることがわかってきた。最近の研究結果は,mRNAの5'末端側と3'末端側のコミュニケーションが,転写後制御に重要であることを示している。
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ Ntn-ヒドロラーゼスーパーファミリーの新しいメンバー
鈴木秀之・熊谷英彦
大腸菌のγ-グルタミルトランスペプチターゼがNtn-ヒドロラーゼスーパーファミリーに属する酵素であることが明らかとなった。またそのB鎖のN末端アミノ酸残基が酵素反応と自己触媒的プロセシング反応の活性中心であることを解明した。
発生遺伝学から見たグリコサミノグリカン モデル生物を用いたヘパラン硫酸の機能解析
中藤博志・神村圭亮
近年,グリコサミノグリカン生合成に影響を与える突然変異体が次々に同定され,その機能への発生遺伝学的なアプローチが行なわれている。新しい学問分野「糖鎖遺伝学」の現況を紹介する。
質量分析法による超分子複合体および非共有結合性相互作用の解析
野原大輔・加藤晃一
ゲノム解析からプロテオミクス,メタボロミクスへと時代は移る。蛋白質をはじめとする生体高分子とそれらの相互作用の解析に,エレクトロスプレーイオン化質量分析装置の活躍が期待される。
腸管出血性大腸菌O157の全ゲノム配列決定の意義
大西 真・黒川 顕・林 哲也
腸管出血性大腸菌O157の全ゲノム配列が決定された。多数の新規病原遺伝子の発見とともに,大量の外来性遺伝子獲得による大腸菌の菌種内進化の実態が明らかとなった。
大腸菌分子生物学 「部分から全体へ」,そして再び「全体から部分へ」
石浜 明
二つの提案
小池克郎
siRNAを用いた哺乳類細胞におけるRNA干渉
光化学系I複合体の2.5Å分解能での結晶構造
内在性抗癌転移物質メタスチンの発見
カルパインが主役になるのはいつの日か?
細胞チップによる細胞内シグナル伝達機構の解析
細胞膜から核内へのノンストップ移行
少しふくよか,輝くあなた
シトシン残基の挙動を探る
変異生成型DNAポリメラーゼの役割
米国のバイオインフォマティクス近況
ゲノム情報解析からシステム生物学への展開
八尾 徹
ポストシークエンス時代の研究の動向や施策の状況を,米国で開かれた"Advances in Genome Biology and Technology"シンポジウムでの知見や,8つの研究機関を訪問し調査した結果などを基に報告する。
シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクス |
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(5)アミノ酸配列から既知のパターンを探す
池尾一穂
アミノ酸の1次配列データ上に既知の機能モチーフを見つけるモチーフ検索を,代表的なデータベースPROSITEを用いて行なう方法を具体的に解説する。
第6回 総合研究大学院大学国際シンポジウム 21世紀の総合ゲノム科学 一次配列情報から高次構造情報へ
鳥越秀峰・原田昌彦・加藤幹男
初志貫徹!!!
山口(宮地)まり
それはhot な出会いから始まった
賀屋秀隆
RETRACTION
大海 忍
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