PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.46 NO.9 2001 |
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A4変型判 100ページ T1105941071580
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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脂質で修飾された蛋白質を膜から遊離させるABCトランスポーター
徳田 元・松山伸一
ABCトランスポーターは、生物界では最も大きな蛋白質ファミリーの1つと考えられている。今までに知られていない反応を触媒するABCトランスポーターが、大腸菌で見いだされた。
植物における青色光受容体
今泉貴登・和田正三
長い間実体がつかめなかった植物の青色光受容体が、近年相次いで明らかになった。このことは1世紀以上前から続いている植物の青色光反応の研究史上で記念すべきことである。
凝集蛋白質を再生する 効率的な凝集抑制手法の開発
津本浩平・三沢 悟・熊谷 泉
蛋白質を大量発現させた場合しばしば生じる封入体(不溶性顆粒)の巻き戻し系の開発は、基礎・応用面から重要な課題である。封入体について、その活性再生法を中心に研究の現状をまとめた。
糖脂質のトポロジーと認識機能
佐藤智典
糖脂質は生体膜中でランダムに存在しているのではなく、ラフトとして局在している。局在するドライビングフォースと認識機能への影響が、生体膜モデルを用いて明らかにされようとしている。
ヘパラン硫酸スルホトランスフェラーゼの構造生物学
角田佳充・L.C.Pedersen・根岸正彦
スルホトランスフェラーゼの立体構造解析によって、ヘパラン硫酸鎖の生合成過程の一端が明らかにされた。構造生物学によるアプローチの有効性について言及する。
酵素触媒反応を背後から支援する機能構造
深溝 慶・A.H.Juffer・R.Brzezinski
糖質加水分解酵素において、触媒基はどうのように背後から支援されているのであろうか?よく保存された機能構造が触媒基の背後に見いだされつつある。
リボソームはリボザイムであった
X線結晶解析が解き明かすペプチド転移反応のメカニズム
鈴木 勉・渡辺公綱
リボソームは生体における蛋白質の合成工場であり、遺伝情報に従って正確にアミノ酸を重合させる触媒活性をもっている。最近リボソームの結晶構造が明らかになり、その触媒活性はリボソームのRNA成分が担っていることが明確になった。この事実は、“RNAワールド仮説”の妥当性を強く示唆するものである。
マウス・ゲノム塩基配列決定の状況と意義
大城戸利久・坂井勝呂・古野正朗・林崎良英
マウスゲノムの解析はヒト疾患原因遺伝子・関連因子の同定を促進し、機能解明に大きく貢献する。マウスゲノム解析プロジェクトおよびマウスエンサイクロペディアプロジェクトで得られた知見の概略を紹介し、遺伝子機能解明の今後の見通しを述べる。
複雑系へ
岡田善雄
面白さの自己表現として
四方哲也
神経シナプスにおける逆行性情報伝達
狂牛病での補体成分の役割
嚢胞性線維症におけるHCO3-輸送異常
痛みはどこで感じる?
局所の炎症により全身症状が起こる機構
誰が私に火をつける?
ガンシクロビル活性化の謎
HOPSで目が赤くなる?
Vps41p、AP-3のかかわる輸送経路
Rasは活性化するとラフトから外れる
シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクス |
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(3)配列に共通のパターンを探す
CLUSTALWを中心としてマルチプルアラインメントの方法を紹介
池尾 一穂
機能未知遺伝子の配列データから既知配列データと共通の配列が見つかれば生物学的意味の解明につながる。多重整列(マルチプルアラインメント)のためのソフトウエアの利用方法を図を多用して手ほどきする。
(5)講演の工夫
石浜 明
講演は研究活動の仕上げであり、論文発表とならぶ重要な研究成果の公表手段である。うまい講演をするために肝心なポイント、基本姿勢、工夫を、練達の士が開示する。
ゼロからのスタート
木村麗新
海外留学でPhD
杉本慶子
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