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PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME VOL.46 NO.6 2001
    蛋白質 核酸 酵素

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A4変型判 98ページ T1105941051582

ISSN 0039-9450 共立出版株式会社

 


 Review

7回膜貫通型レセプター・ロドプシンの結晶構造
7TMレセプターの分子機構解明に向けて
宮野雅司・熊坂 崇・堀 哲哉・山本雅貴

ポストシークエンス時代を迎えたいま、最も大きな蛋白質スーパーファミリーで、細胞の機能・分化を決める分子スイッチG蛋白質共役レセプターの代表、ウシ・ロドプシンの原子レベルの立体構造がついに明らかになった。

脳の獲得的性質を支える分子メカニズムの探索
CNR/プロトカドヘリンファミリーの遺伝子構造と機能
平山晃斉・杉野英彦・八木 健

脳は未知の環境に適応する。しかし、その機能を支える分子メカニズムはいまだに不明な部分が多い。今回、脳に特異的発現を示す細胞接着分子CNRの転写産物に体細胞レベルでの突然変異が見つかったことから、脳の獲得的性質にかかわる新たな分子メカニズムの存在が考えられる。

 Short Review

ベールを脱ぎ始めた細胞内スフィンゴ脂質シグナル伝達系
酵母での発見
孫 一□・田上大祐・小堤保則

スフィンゴ脂質は生体膜の主要な構成成分である。その発見から100年以上経たいま、ようやくこれらの脂質の細胞内シグナル伝達分子としての一面が明らかになってきた。

水中およびアルコール中におけるペプチドの立体構造解析
木下正弘・岡本祐幸・平田文男

水溶液中では伸びた構造をとるが、アルコールを加えるとαへリックス構造への転移を起こすペプチドが多く存在する。なぜそのような転移が起こるのか?それに対する明快な解答を初めて与える。

NADHオキシダーゼが関与する過酸化物分解系
酸素とその毒性を制御する酵素系
新村洋一

ヒトは酸素によって生きているが、酸素から生じる活性酸素は寿命を決める要因となる。細胞の酸素代謝酵素には活性酸素分解に関与するものがある。この分解は酵素反応の限界に近い速さを示し、細菌に広く分布している。

乳酸菌における酸素分子の利用と毒性
山本裕司・神尾好是

乳酸菌はヘム鉄を合成できないため、呼吸鎖もカタラーゼももっていない。彼ら独自の酸素適応戦略とは? ヘムのない世界での酸素分子の利用と毒性について論ずる。

カイコガおよびエリサンガの非必須アミノ酸の生合成と尿素回路
小山内実・奥平真実

昆虫とヒトとは、形態も体制も異なり、まったく異質の生物のような印象を与える。しかし、その生化学的性質には共通点が多く、カイコでの解析結果は一般植物にあてはめ活用することができる。
 新ミレニアムへのメッセージ

私説 日本の生物学
大澤省三

未来社会における科学の役割
矢原一郎

 シリーズ あなたにも役立つバイオインフォマティクス New

バイオインフォマティクスへの期待
シリーズを始めるにあたって
菅原秀明

(1)配列を手に入れる
DDBJが提供するSRSシステムによる検索の仕方
宮崎 智

DDBJ/EMBL/GenBankをはじめとする生物情報データベースから特定の生物種や遺伝子に関する配列情報を手に入れることを目標に、キーワード検索の仕組みから実際の手順までを紹介する。
 Fraction Collector

T細胞におけるIFN-γ産生経路の解明

血清があれば十分というわけでもない?
ヒトとネズミ細胞で異なる老化の機構

まずは入り口から
マウス初期胚のパターン形成における精子の役割

動脈硬化抑制に向けた血管生物学の進歩

新規血小板ADP受容体の発見
抗血栓薬ターゲットの正体

癌の発生を促す酵素はどこからくるのか?

ニューフェイスは意外なルックス
新しいタイプのIPPイソメラーゼの発見

 シリーズ 実践!プレゼンテーションの工夫

(3)ポスターの作り方と発表方法
木村 - 須田廣実

ポスター発表が増えてきていることから、研究の内容をいかにアピールするかが、より重要なこととなってきた。目をひき興味をひくレイアウトの基本原則と、大判の用紙を使ったポスター作りの作業手順について具体的に解説する。

 私の博士論文

少年時代の好奇心
平本正輝

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