PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.45 NO12 2000
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B5判 96ページ T1105941091236
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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HIV-1の薬剤耐性獲得の分子機構
満屋裕明
多剤併用療法の導入で、AIDSの臨床像は一変した。しかしHIV-1は薬剤耐性を獲得し、治療に抵抗する。あらゆる薬剤に対して“適合”を続けるこのウイルスとの戦いは、その機構を分子レベルで理解し、阻害剤のデザインを続けることでしか継続できない。
哺乳類のゲノムインプリンティング研究から見えてくるもの
石野史敏・金児-石野知子
哺乳類の個体発生、成長、行動などにかかわる遺伝子機能から遺伝子発現調節機構と生物進化の関係までを扱う総合的ゲノム機能解析プロジェクトとしてのゲノムインプリンティング研究を紹介する。
P450を利用したバイオセンシング
原 正之
P450は分子種が多様でそれぞれが幅広い基質特異性を有しているので、バイオセンサーの検出プローブへの利用が期待されている。P450やその遺伝子を用いたバイオセンシングの現状と将来性について概説する。
Hox 遺伝子群の発現調整機構
―染色体構造と遺伝子の発現調節
近藤 隆
Hox遺伝子は、発生時に前後軸における特異性を決定する因子である。その発見から15年以上を経たいま、われわれはようやくその染色体構造と発現調節のかかわりの謎を解く端緒に立つことができたのか…。
モデル生物として注目される緑藻クラミドモナス
高橋裕一郎・福澤秀哉
緑藻クラミドモナスはどんな研究に使えるのだろうか。モデル生物としてのクラミドモナスの魅力を核、葉緑体そしてミトコンドリアの3つのゲノムの形質転換系やEST解析を中心に紹介する。
機能するKチャネルが見える
老木成稔
イオンチャネル結晶構造の決定をきっかけに、チャネルの構造情報が積み重ねられ、チャネル分子がいまにも動き出すかのようである。チャネルの動きを捉えた最新の成果を紹介する。
これぞ遺伝子治療初の成功例
失われた神経回路をもとめて
―神経新生による再生
壁を越えて
―新たに判明した成熟脳におけるTrkBレセプターの役割
脂質ラフトは存在するか
NK細胞はシアル酸を認識するか?
見えなくなりマウス
―網膜疾患とABCトランスポーターのつながりは?
血液凝固反応と細胞内情報伝達
―プロテアーゼ活性化受容体2の新規リガンド
ポストゲノム時代のバイオインフォマティクス
―欧米における近況
八尾 徹
ポストゲノムシークエンスに重要な役割を果たすバイオインフォマティクスの欧米における最近の状況を紹介する。さらにベンチャーの進出状況、人材育成の動きについて述べ、日本の施策についても提言する。
国際協力下でのヒトゲノムシークエンシング
服部正平
ヒトゲノムの全配列決定および全遺伝子の同定はここ数年で現実となる。ゲノム情報解読後の医学・生物学研究は情報技術を土台とした超高速解析時代に突入する。
【Book Review】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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