PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.45 NO11 2000
|
|
8
|
B5判 104ページ T1105941081237
|
ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
|
特集 T細胞シグナル研究の最前線
編集:小安重夫
序論 なぜT細胞研究か?
小安重夫
幼若Tリンパ球の生と死を決定づけるシグナル伝達
高浜洋介
Tリンパ球の“自己と非自己の識別”という性質は、胸腺内分化過程での“自己”分子との相互作用に応じて確立される。この“クローン選択”とよばれる分化制御において、細胞の生死はどのように決定されるのだろうか?細胞内シグナル分岐の謎に迫る最新研究の動向を解説する。
T細胞抗原受容体シグナル伝達におけるraftの役割
安田好文・小杉 厚
これまでシグナル伝達の研究は、未知の分子の同定やさまざまな分子の相互作用の解析が中心で、時間的・空間的な制御についての解析は不十分であった。raftの解析がこの制御機構解明の大きな鍵になるであろう。
サイクロスポリンAとFK506の第2の標的
松田達志・小安重夫
免疫抑制剤サイクロスポリンAとFK506のが、従来考えられてきたカルシニューリン/NFAT経路に加え、JNK・p38経路という第2の標的をもつことが示されつつある。両者の阻害という観点から、これら薬剤の作用を捉え直す。
進展するプロテアソーム活性化因子PA28研究
村田茂穂・千葉智樹
ノックアウトマウスの解析を中心に、最近明らかになってきたプロテアソーム活性化因子PA28の生理的役割と予想もしなかった機能の発見について紹介する。
DNAチップ応用の最新状況
河合博志・金子周一
ポストゲノム時代の中心テクノロジー、DNAチップによる解析は新たな生物学の到来を示唆している。DNAチップを用いた遺伝子発現プロファイリングを中心に、DNAチップの最新の応用状況を解説する。
生体と融合した新素材
―細胞表層を修飾する
藤本啓二
バイオマテリアルの研究では、生体システムの中から生体のようなものあるいは生体システムに影響を与えると思われるものを素材化していく。ここでは新素材を生体と融合させようとする試みを紹介する。
癌診断にも役立つDNA複製検出法
真核生物のゲノム比較
味の研究
―ゲノムの味は苦い味?
頭をなでると賢くなる?
散歩する中心体
フォスファチジルセリンはおいしい?!
メチル、非メチル
血管内皮傷害と過酸化脂質の新たな関係
DNAポリメラーゼη、θ、IVおよびV
蛋白質の質量分析(5) 四重極マスフィルター型質量分析装置とその応用
谷口寿章
蛋白質翻訳後修飾は、蛋白質の機能調節に重要な役割を果たしている。四重極マスフィルター型質量分析計はこのような修飾を特異的にかつ高感度に検出することができ、蛋白質構造解析に欠かせない手段を提供する。
旧知訪問の旅
野田春彦
Edsall先生、Wyckoff先生らを訪ねる旅に出た。先生らの近況に往時のエピソードを織り交ぜて紹介する。昔の学問、学問の進歩、世界と社会の変化を改めて考えさせられる。
蛍光相関分光法および関連技術に関する国際カールツァイスワークショップ
小林俊秀
パソコンのセキュリティとウイルス対策
幸田 尚
【Book Review】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|