PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.45 NO.10 2000
|
|
7
|
B5判 100ページ T1105941071238
|
ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
|
胚中心の分子生物学
―免疫系における新規細胞増殖関連分子
桑原一彦・吉田 尊・坂口薫雄
活発に細胞分裂を行なっている細胞が突然細胞分裂を止めて分化する、という現象は胚中心のみならず細胞生物学において興味あるものである。新規核内因子GANPの機能の解析がこれに対する答えを与えるか?
高等植物の性決定機構
松永幸大
高等植物では少数派である雌雄異株植物の多くは、花芽形成後、性染色体によって性決定が起こり、性特異的な分化が誘導されて、形態が異なる雄花と雌花が形成される。
サイトカイン−受容体間の新しい分子認識機構
―顆粒球コロニー刺激因子とその受容体の複合体のX線結晶構造解析
有富正治・国島直樹・森川耿右
顆粒球コロニー刺激因子とその受容体の複合体の三次元構造を決定した。その結果、顆粒球コロニー刺激因子と受容体が2:2複合体を形成することが判明した。これは新しい分子認識機構である。
高親和性コリントランスポーター
―ゲノム情報を利用したクローニング
奥田隆志・芳賀達也
最近、高親和性コリントランスポーターがクローニングされ、30年前の予想どおり、コリン作動性神経に特異的に発現していることがわかった。
膜4回貫通型蛋白質CD9の新しい機能
―受精における役割
宮戸健二・小林輝一・目加田英輔
受精過程のなかでも、精子と卵子の細胞膜が融合するときに、CD9という分子が重要らしい。ジフテリア毒素レセプターの研究から見いだされたこの分子の生い立ちと新たな役割を紹介する。
神経接着分子による軸索成長円錐の運動制御
―L1の細胞内輸送とシグナル伝達系
上口裕之
神経細胞接着分子は、単なる細胞間の糊ではない。細胞内トラフィッキング・シグナル伝達により細胞接着を動的に制御し、軸索成長円錐の運動をコントロールしている。
DNAダメージによるp53蛋白質の癌抑制シグナルとヒト癌における遺伝子変異
土田信夫・西垣玲子・高 崇峰・土田幸子・中島琢磨
最新のp53研究は、リン酸化、アセチル化などによる質的・量的活性化機構と活性化に伴うターゲット遺伝子の細胞周期、DNA修復、アポトーシス、血管新生阻害などにおける役割と機構を明らかにしつつある。
HSP70を細胞にふりかけると…
―熱ショック蛋白質の新しい機能
RNAiの反応機構
アミロイドβ蛋白質だけが悪いんじゃない
―APPから生み出されるもう1つの毒性ペプチド
樹状突起はセマフォリンがお好き
―拡散性因子に対する反応性の違い
タバコモザイクウイルス
―先駆的役割を果たした100年の歴史
岡田吉美
20世紀はウイルスの時代であった。それはタバコモザイクウイルスの発見から始まった。20世紀に果たしたその役割と、節目節目に生まれた人間のドラマを振り返る。
温度応答性インテリジェント培養皿による細胞の接着・脱着制御と細胞シート工学
大和雅之・串田 愛・岡野光夫
温度応答性高分子を固定化した培養皿を用いて、トリプシンを使うことなく高度な分化機能を維持したまま培養細胞や培養細胞シートを回収して、組織構造を培養系で再構築する技術を概説する。
蛋白質の質量分析(4) イオンサイクロトロン共鳴型質量分析装置とその応用
中村健道
イオンサイクロトロン共鳴型質量分析は、もはや一部の専門家だけのものではない。その高分解能と質量精度を利用すると、蛋白質同定や翻訳後修飾解析の精度と効率を飛躍的に高められる。
キーストン ミレニアム シンポジウム
森 望
留学生のパソコン環境
Alimjan Idiris & Mohammed Taufiq Alam
【Book Review】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|