PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.45 NO.5 2000
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B5判 100ページ T1105941041231
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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特集 自然免疫を担う生体防御レクチン
編集:藤田禎三
序説 藤田禎三
生体防御レクチンとしてのコレクチンファミリー
若宮伸隆・鈴木定彦
コレクチンはコラーゲン様構造と糖認識領域をもつ、生体防御にかかわるC型レクチンのサブファミリーである。そのユニークで他に例をみない構造や生物学的性質を紹介する。
フィコリンファミリーの構造と機能
松下 操・濱崎直孝
これまで機能が謎であったコラーゲン様ドメインとフィブリノーゲン様ドメインをもつ蛋白質のフィリコンは新たな生体防御レクチンのファミリーとして注目されている。
生体防御レクチンによる補体活性化
遠藤雄一・藤田禎三
動物レクチンのあるものはプロテアーゼと結合することによって補体活性化という新たな機能を獲得した。この“レクチン経路”は生体防御のなかで大きな一翼を担っている。
無脊椎動物の自己と非自己を見分ける生体防御レクチン
川畑俊一郎
自然免疫系で活躍している生体防御レクチンは、感染微生物をどのような仕組みで認識しているのだろうか。カブトガニレクチンの構造/機能の研究から、自己と非自己認識の巧妙なメカニズムに迫る。
ペルオキシソームの形成とその異常症
藤木幸夫・奥本寛治
変異細胞を用いたペルオキシソーム形成因子のクローニングやペルオキシソーム欠損症病因遺伝子の単離など、ペルオキシソームの生合成とその障害の分子解剖が急速に進展している。
光合成生物におけるクロロフィル・ヘム生合成系の金属配位酵素
増田 建・鈴木琢雄・高宮建一郎
光合成生物にとって必須なクロロフィルとヘムは、共通のテトラピロールから生合成される。2つの金属配位酵素が、これら重要な代謝系の分岐点において基質の振り分けを協調的に調節している。
ヒト22番染色体全塩基配列決定の意義
松原謙一
ヒト22番染色体のDNAの全塩基配列が決定、公表された。この報告のもつ意味は何なのか、何がわかったのか、そのあらましを述べる。
凍っても死なず、乾いても死なず
―トレハロースの効用
RNAiは研究者のためにある?
アルツハイマー病はアポトーシス経由で
ヒドロキシ尿素は抗ウイルス薬を増強する
テロメアは核膜孔複合体に結合している
ヌクレオソーム発見25周年
網代廣三
クロマチンや染色体の基本構造であるヌクレオソームが発見されて25年が経った。この生物学上偉大な発見にかかわった研究者と発見に至る研究の経緯をエピソードを交えて紹介する。
細胞に情報伝達できるバイオ材料
―細胞の接着と遺伝子発現 伊藤嘉浩
成長因子やサイトカインのような生体情報分子と人工材料を組み合わせ、精密加工したバイオ新素材で生体機能を制御できることがわかってきた。生体を活性化する新しいバイオ材料の開発の可能性を述べる。
蛋白質の質量分析(1) 磁場型質量分析装置とその応用
高尾敏文
ポストゲノム時代のいま、質量分析法は蛋白質の同定や一次構造決定に最も威力を発揮する分析技術となった。初回は、磁場型質量分析計の原理と特徴、これを用いて行なうMS/MS法が蛋白質の構造解析にどのように利用できるのかを述べる。
第3回 世界睡眠学会連合総会
望月貴年
枠にはめる申請書 長田俊哉
【Book Review】【今月のKey Words】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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