バイオウェブ

29号 (2015)
遺伝子医学MOOK  出版社  (株)メディカル ドゥ

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オミックスで加速する
がんバイオマーカー研究の最新動向
リスク評価,早期診断,治療効果・予後予測を可能にする新しいバイオマーカー

監修:
今井浩三(東京大学医科学研究所・前病院長)

編集:
山田哲司(国立がん研究センター研究所創薬臨床研究分野主任分野長)
金井弥栄(慶應義塾大学医学部病理学教室教授、国立がん研究センター研究所分子病理分野長)

■ 序文

山田哲司・金井弥栄

■ 第1章 オミックス解析技術

1.最近のオミックス解析技術の進歩

1)ゲノム

(1) 次世代シークエンサーを利用したがんゲノム解析
(十時 泰・濱 奈津子)

(2) コピー数解析
(坂本裕美・知久季倫・吉田輝彦)

2)エピゲノム
(金井弥栄)

3)トランスクリプトーム

1) 次世代シークエンサー解析
(市川 仁)

(2) マイクロアレイによるがん診断薬開発の現状
(佐々木博己・中村加奈子・小松将之)

4)プロテオーム

(1) 二次元電気泳動法を用いたがんバイオマーカー開発
(近藤 格)

(2) 質量分析法に基づくバイオマーカー研究へのアプローチ
(米山敏広・内田康雄・立川正憲・大槻純男・寺崎哲也)

(3) リン酸化タンパク質
(石濱 泰・今村春菜)

5)メタボローム
(平田祐一・小林 隆・西海 信・東健・吉田 優)

6)糖鎖解析技術の進歩で実現される糖鎖情報の解読と病態理解
(池原 譲)

7)疾患診断のための化合物アレイの活用
(河村達郎・近藤恭光・長田裕之)

2.オミックスデータの情報処理

1)オミックスデータのシステム数理情報解析
(堀本勝久・福井一彦)

2)多層オミックス解析と統合データベース構築
(青木健一・錦織充広・田中啓太・五味雅裕・斎藤嘉朗・吉田輝彦・南野直人)

■ 第2章 血液バイオマーカーの新展開

1.新規がん診療バイオマーカーとしての血液中miRNAの可能性
(横井 暁・吉岡祐亮・落谷孝広)

2.血中循環腫瘍細胞
(古田 耕)

3.血中腫瘍DNA
(久木田洋児・加藤菊也)

4.血漿中アミノ酸プロファイルは,なぜ「がんリスク」を知っているのか
(安東敏彦)

■ 第3章 がん化リスクの評価

1.肺発がんリスクに関わるゲノム要因
(本多隆行 ・白石航也・坂下博之・河野隆志)

2.DNAメチル化指標を用いた肝発がんリスク評価
(新井恵吏)

3.生活習慣情報を用いた発がんリスク予測
(岩崎 基)

■ 第4章 バイオマーカーによるがんの早期診断

1.がん自己抗体による早期診断の可能性
(島田英昭)

2.早期膵がん・膵がんリスク疾患を検出する血液バイオマーカーの開発
−Apolipoprotein AUisoformを用いた早期膵がんの検出法−

(紙田正博・三浦奈美・庄司広和・本田一文)

3.大腸がんのメチル化DNAマーカー
(鈴木 拓・山本英一郎)

■ 第5章 がんの予後予測

1.肺がんの予後予測バイオマーカー
(山田哲司)

2.DNAメチル化を指標とした腎細胞がんの予後診断
(田迎・與谷卓也・新井恵吏)

■ 第6章 治療薬のコンパニオンバイオマーカー

1.肺がん
(萩原弘一)

2.大腸がんにおけるKRAS変異と抗EGFR抗体薬治療
(川添彬人・吉野孝之)

3.胆道がんにおける治療薬のコンパニオンバイオマーカー
(柴田龍弘)

4.BRAF阻害剤やMEK阻害剤を用いた悪性黒色腫の治療におけるBRAF 変異診断
(渡邉元樹・酒井敏行)

5.前立腺がんに対する治療薬のコンパニオンバイオマーカー
(中川 徹)

6.成人および小児のグリオーマ
−ゲノム解析から得られた知見−

(山崎夏維・市村幸一)

7.胃がんにおける分子標的治療とコンパニオンバイオマーカーの開発
(永妻晶子・落合淳志)

8.乳がん
(笹田伸介・田村研治)

9.抗PD-1あるいは抗PD-L1抗体を用いた免疫療法
(吉村 清)

10.DNA損傷応答
(後藤 悌)

11.がんの個別化医療におけるチロシンキナーゼ阻害薬とコンパニオンバイオマーカー
(増田万里・山田哲司)

■ 第7章 体外診断薬としての実用化

1.産学連携推進によるバイオマーカーの実用化
(青 志津男)

2.体外診断用医薬品の市場について
(山根 弘・辻本研二)

■ 索引

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