バイオウェブ

19号 (2011)
遺伝子医学MOOK  出版社  (株)メディカル ドゥ

〒550-0004 大阪市西区靭(うつぼ)本町1-6-6
大阪華東(かとう)ビル5F
TEL 06-6441-2231
FAX 06-6441-3227
URL https://www.medicaldo.co.jp/

トランスポートソーム
生体膜輸送機構の全体像に迫る

基礎,臨床,創薬応用研究の最新成果

編集
金井好克(大阪大学大学院医学系研究科生体システム薬理学教授)

■ 序章 トランスポーターとトランスポートソーム

金井好克

■ 第1章 トランスポートの構造基盤
  1. ナトリウム共輸送体の共通構造基盤と基質放出機構
    渡辺 昌

  2. 神経伝達物質トランスポーターホモログの結晶構造から考える輸送機構と阻害剤作用機構
    山下敦子

  3. ABCタンパク質の構造と輸送メカニズム
    木村泰久・植田和光

  4. 多剤排出トランスポーターの作動メカニズム
    村上 聡
■ 第2章 メタボロミクスによるトランスポーター機能へのアプローチ
  1. CE-MS法によるメタボローム解析と医薬への応用
    曽我朋義

  2. メタボローム解析によるオーファントランスポーターの機能の探索
    金井好克

  3. 遺伝子欠損マウスのメタボローム解析によるOCTN1(SLC22A4)の生体内機能の解明
    清水卓也・杉浦智子・加藤将夫

  4. トランスジェニックラットのメタボローム解析によるSLCO4C1の病態関連性の解明
    豊原敬文・阿部高明
■ 第3章 PETによる生体内トランスポーターの機能イメージング
  1. 薬物動態研究におけるPET試験の意義
    前田和哉

  2. モノアミントランスポーターのPET解析と疾患
    藤江沙織・須原哲也

  3. 18F-FDG,18F-FAMT PET:グルコーストランスポーター・アミノ酸トランスポーターを標的とした癌診断
    織内 昇
■ 第4章 残されたトランスポーターへのアプローチ
  1. 構成的手法による小胞型神経伝達物質トランスポーターの分子同定と機能解析
    森山芳則

  2. トランスポーターの分子機能を指標とした臨床遺伝学的解析による痛風の主要病因遺伝子ABCG2の同定
    松尾洋孝

  3. 腎mRNA発現データベースを用いた新規トランスポーターの同定
    米澤 淳・乾 賢一

  4. COXPRESdb:共発現データに基づいた機能関連遺伝子の探索
    大林 武・木下賢吾
■ 第5章 薬物動態におけるトランスポーター研究の新展開
  1. トランスポーターノックアウトマウスを用いた医薬品体内動態の解析
    楠原洋之

  2. Pharmacoproteomics(PPx)に基づく血液脳関門輸送機能の解明
    内田康雄・大槻純男・寺崎哲也

  3. ヒト薬物トランスポーターの発現プロファイル構築とその薬物動態学的意義
    本橋秀之・乾 賢一

  4. ヒトABCトランスポーターのファーマコゲノミクス:迅速SNP検出法の開発
    豊田 優・Wanping Aw・Alexander Lezhava・中川 大・林崎良英・石川智久
■ 第6章 トランスポーターを標的とした薬物治療
  1. グルコーストランスポーターを標的とした糖尿病治療薬
    伊佐治正幸

  2. 薬効標的としてのABCタンパク質
    山梨義英・高田龍平・鈴木洋史

  3. 尿酸トランスポーターとそれを標的とする薬物
    宮崎博喜

  4. 胆汁酸トランスポーターの細胞内トラフィッキング制御を介した創薬
    林 久允

  5. 腫瘍細胞アミノ酸トランスポーターを用いた新規ホウ素化合物の開発とホウ素中性子捕捉療法
    加藤逸郎
■ 第7章 トランスポートソーム
  1. トランスポートソームの実体とその機能的意義
    金井好克

  2. Ca2+チャネルソーム
    瓜生幸嗣・清中茂樹・高田宜則・森 泰生

  3. 脂質ラフト/カベオラにおけるイオンチャネル群の機能制御
    古川哲史

  4. K+・水輸送を担う微小膜プラットフォームの同定と解析
    日比野 浩・倉智嘉久

  5. 小胞体におけるABCトランスポーターの品質管理
    -ユビキチン-プロテアソーム経路による新生ABCG2タンパク質の除去-

    中川 大・豊田 優・中尾(若林)香菜子・石川智久
■ 第8章 トランスポートソームの制御と病態
  1. アクアポリン複合体制御のダイナミクス
    野田裕美・江渡加代子・堀川三郎・佐々木 成

  2. リン酸トランスポーター関連分子群とリン代謝異常症
    桑原頌治・西山 俊・大井彰子・金子一郎・辰巳佐和子・伊藤美紀子・瀬川博子・竹谷 豊・宮本賢一

  3. MRP2の膜表面発現量変動と薬物動態への影響
    伊藤晃成・鈴木洋史

  4. タンパク質間相互作用によるアミノ酸トランスポーター機能の制御と疾患
    永森收志

  5. WNKキナーゼによる腎電解質トランスポーターの機能と局在の制御とその異常
    須佐紘一郎・内田信一

  6. 低分子量GTP結合タンパク質Rab8によるSLCトランスポーターを介した消化管吸収制御
    杉浦智子・加藤将夫

■ 索引

[バイオウェブ - HOME]BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp