バイオウェブ

現代化学 増刊38
プロスタグランジン研究の新展開
室田誠逸・山本尚三編
 出版社  (株)東京化学同人

〒112-0011 東京都文京区千石3-36-7
TEL 03-3946-5311
FAX 03-3946-5316

■ 第T部 受容体の構造と機能

1. ホスホリパーゼA2(PLA2)受容体
東野賢一,有田 斉
1・1 はじめに
1・2 PLA2受容体の発見・構造とその性状
1・3 PLA2受容体の内因性リガンド
1・4 PLA2受容体ノックアウトマウスの解析
1・5 おわりに

2. PG受容体およびTX受容体
市川 厚

2・1 はじめに
2・2 PGおよびTXの受容体構造
2・3 PGおよびTXの受容体遺伝子
2・4 PGおよびTXの受容体における情報伝達とリガンド結合親和性
2・5 PGおよびTXの受容体におけるリガンド結合部位と情報伝達部位
2・6 PGおよびTXの受容体mRNAの組織分布
2・7 今後の展望

3. 受容体ノックアウトマウスで明かされたPGの役割
牛首文隆,成宮 周

3・1 はじめに
3・2 IP欠損マウスと血栓形成,炎症反応
3・3 FP欠損マウスと分娩
3・4 EP4欠損マウスと動脈管開存
3・5 EP3欠損マウスと発熱
3・6 EP2欠損マウスと塩分感受性高血圧,受精障害
3・7 その他の解析
3・8 おわりに

4. LTB4受容体およびLTD4受容体
小笠原英明,横溝岳彦,和泉孝志

4・1 はじめに
4・2 LTの代謝
4・3 LT受容体
4・4 LTB4受容体(BLT)
4・5 LTD4受容体(Cys-LT1, Cys-LT2)
4・6 おわりに

5. 血小板活性化因子(RAF)受容体
石井 聡

5・1 はじめに
5・2 PAF受容体の性質
5・3 PAF受容体改変マウスによるRAF受容体の機能解析
5・4 おわりに

6. ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)
大隅 隆

6・1 はじめに
6・2 PPARの発見の歴史
6・3 PPARの構造とアイソフォーム
6・4 PPARの標的遺伝子と標的配列
6・5 PPARのリガンド
6・6 PPARによる転写活性化の機構
6・7 PPARの機能
6・8 おわりに
■ II部 明かされた生理および病態との関係

7. 睡眠とPGD2

裏出良博

7・1 はじめに
7・2 PGD合成酵素とPGD2受容体の脳内局在
7・3 PGD2からアデノシンへの睡眠情報の変換
7・4 PGD2投与による睡眠中枢の活性化と覚醒中枢の活動抑制
7・5 PGD2に関連した遺伝子操作マウスの睡眠異常
7・6 おわりに

8. 痛みとPGE2
伊藤誠二,南 敏明

8・1 はじめに
8・2 痛みの伝達機構
8・3 末梢組織の感覚反応に対するPGE2の役割
8・4 脊髄の痛覚反応に対するPGE2の役割
8・5 脊髄におけるPGE2の痛覚反応に対するPGDE2の修飾
8・6 大脳の痛覚反応に対するPGE2の役割
8・7 おわりに

9. 免疫とプロスタノイド
椛島健治,成宮 周

9・1 はじめに
9・2 PGE2
9・3 PGD2
9・4 PGI2
9・5 TXA2
9・6 おわりに

10. 中枢神経生理とCOX-2
野川 茂

10・1 はじめに
10・2 脳内COXアイソザイムの局在
10・3 中枢神経系におけるCOX-2発現の制御
10・4 シナプスの可塑性
10・5 知覚の伝達と結合
10・6 自律神経および内分泌機能調節
10・7 脳循環調節
10・8 痙攣促進作用
10・9 おわりに

11. アレルギーとPGD2
有村昭典,有田 斉

11・1 はじめに
11・2 PGD2の産生
11・3 PGD2の作用
11・4 DP受容体アンタゴニストの抑制効果
11・5 おわりに

12. COX-2関連病態

12・1 炎症 鹿取 信
12・2 脂質と大腸がん 辻井正彦
12・3 胃粘膜病変 坂本長逸
12・4 血管新生 平沢典保,大内和雄
12・5 骨破壊とPGE 宮浦千里
12・6 慢性関節リウマチ(RA) 佐野 統
12・7 アルツハイマー病 山形要人
■ III部 酵素の構造と機能

13. ホスホリパーゼ

13・1 ホスホリパーゼA2(PLA2) 村上 誠,工藤一郎
13・2 ホスホリパーゼC(PCL)およびホスホリパーゼD(PLD) 中島 茂

14. シクロオキシゲナーゼ(COX)

14・1 COX-1とCOX-2の機能分担 森田育男
14・2 立体構造と活性中心の機能 藤 博幸
14・3 遺伝子の構造とその発現調節 井上裕康,田辺 忠
14・4 ノックアウトマウスの知見 大島正伸
14・5 グルココルチコイドによる調節 山本 圭

15. PLA2とCOXの機能連関
村上 誠,工藤一郎

15・1 はじめに
15・2 シクロオキシゲナーゼ経路の二相性
15・3 PLA2とCOXの機能連関
15・4 COXと最終PG合成酵素間の機能連関
15・5 おわりに

16. リポキシゲナーゼ(LOX)
吉本谷博

16・1 はじめに
16・2 LOXの分類と組織特異的発現
16・3 5-LOX
16・4 12/15-LOXファミリー
16・5 8-LOX, 12R-LOXおよび15-LOX-2の発見
16・6 LOXアイソフォームの病態生理機能

17. PGエンドペルオキシド代謝酵素

17・1 PGD合成酵素 藤森 功,裏出良博
17・2 PGE合成酵素およびPGF合成酵素 渡部紀久子,山本(鈴木)登志子
17・3 PGI2合成酵素 和田将幸,横山知永子
17・4 TXA2合成酵素 大河原晋,下西 学

18. アナンダミド加水分解酵素
上田夏生

18・1 はじめに
18・2 触媒活性
18・3 cDNAと一次構造
18・4 臓器分布
18・5 生理的役割
■ IV部 アラキドン酸代謝の周辺

19. 一酸化窒素(NO)
小野寺光江,森田育男

19・1 はじめに
19・2 NO産生系
19・3 NOの生理,病理作用機序
19・4 NOによるPGHS活性の変動
19・5 NOによるPGHS活性,発現調節の機序
19・6 おわりに

20. エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)
渡辺志朗,浜崎智仁

20・1 はじめに
20・2 エイコサノイド産生系に及ぼす影響
20・3 血小板活性化因子(PAF)の産生に及ぼす影響
20・4 EPAおよびDHAのアラキドン酸拮抗作用の新たな機構
20・5 おわりに

21. PGトランスポーター
樋口昭平

21・1 トランスポーター(輸送体)とは
21・2 PGの合成と体内動態
21・3 PGのトランスポーター

22. アナンダミドと2-アラキドノイルグリセロール
杉浦隆之,和久敬蔵

22・1 カンナビノイド受容体
22・2 アナンダミド
22・3 2-アラキドノイルグリセロール
■ V部 新薬開発の現状

23. COX-2選択的阻害薬
脇谷之清,宮本 積

23・1 はじめに
23・2 COX-2選択的阻害薬開発への経緯
23・3 COX-2選択的阻害薬
23・4 おわりに

24. TX受容体アンタゴニスト
蘆田康子

24・1 はじめに
24・2 TXA2受容体
24・3 TX受容体アンタゴニストの開発
24・4 おわりに

25. LT受容体アンタゴニスト
阿比留 平

25・1 システイニルロイコトリエンアンタゴニストの臨床適応の現状
25・2 気管支喘息の病態とLTアンタゴニストの効果
25・3 日本・欧米における気管支喘息に対するLTアンタゴニストの位置づけ
25・4 アレルギー性鼻炎とLTアンタゴニスト

26. カンナビノイド受容体アゴニストおよびアンタゴニスト
山本郁男,渡辺和人

26・1 はじめに
26・2 CB1受容体の発見
26・3 CB2受容体の発見
26・4 カンナビノイド受容体アゴニストおよびアンタゴニストの構造活性相関
26・5 カンナビノイドをリード化合物とする新薬開発
26・6 おわりに
■ VI部 臨床応用の進歩

27. COX-2およびCOX-1選択的阻害薬
川合真一

27・1 はじめに
27・2 COX-2選択性の測定
27・3 COX-2選択的阻害薬の有効性
27・4 重症消化管障害
27・5 内視鏡試験
27・6 消化管障害以外の副作用
27・7 COX-1選択的阻害薬
27・8 おわりに

索引


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