2009年6月号 No.459
現代化学  出版社  (株)東京化学同人

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【速報】新型インフルエンザの特徴
━感染スピードと病原性━

■ FLASH

○“ナノMRI”でウイルスを3次元画像化

○“第三の炭素結晶”がさらに現実的に

○常識に反した芳香核の置換反応

○多孔質シリコンのナノ粒子でin vivoの可視化

■ 化学かわらばん

○高速充電が可能なリチウムイオン電池 (出典:Nature, 458, 190(2009))

○ひとりでも成長するマイクロチューブ (出典:Nature Chem., 1, 47(2009))

○ダイヤモンドより硬い物質 (出典:Physical Review Letters, 102, p 055503(2009))

○カーボンナノチューブ製の軽量で強靭な人工筋肉 (出典:Science, 323, 1575(2009))

○一つなら吉、二つなら凶となる遺伝子 (出典:Science, 323, 1473(2009))

○小食は記憶力を高める (出典:Proc. Natl. Acad. Sci., 106, 1255(2009))

■ おもな解説記事

■Watch■
ナノマテリアルの生体への影響
ーアスベストの二の舞にならないためにー

平野靖史郎(国立環境研究所)

現時点ではナノマテリアルの生体影響は明らかでないが、研究者個人は作業現場での排出・曝露を極力防いだほうが無難だ。

■解説■
ミツバチに学ぶ有用植物資源
 
ープロポリスの起源探索ー
熊澤茂則

民間伝承薬であるプロポリスは、効能も成分の由来も科学的には未解明な点が多い。今回その起源植物を探索したところ、意外な植物に辿り着いた。

光信号を電気情報に換えるタンパク質
チャネルロドプシン
 
ーオプトジェネティクスへの招待ー
杉山友香・王 紅霞・石塚 徹・八尾 寛

外部からの光信号を生体内で電気情報に変換するユニークなタンパク質「チャネルロドプシン」。そのバイオツールとしての可能性を紹介。

■化学基礎講座■
偏光ラマン顕微鏡(1)
 −使用原理と実例ー

坪井正道

ラマン散乱の偏光から、生物中の特定の分子構造を生きたまま調べられる。

■ 連載

ニュースになった毒(3)
和歌山毒カレー事件をかえりみる

Anthony T.Tu

10分で読める有機化学トレンドウォッチ(14)
エポチロン:合成技術が拓く抗がん剤の新天地

佐藤健太郎
輪島への旅 漆を探る(3)
輪島の朝 米山輝子


私の化学論(15)
量子力学の成立と化学結合論

妹尾 学
■追悼■
がん研究の巨人“Saburo”逝く
 −花房秀三郎博士の歩みー

伊庭英夫

 
■あれこれ
リチウム資源に注目が集まる塩湖
■やじうまかがく
梅干し
■セキララかがく 
ラボ運営の心構え
■ほん
マクマリー有機化学 生体反応へのアプローチ



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