2008年12月号 No.453
現代化学  出版社  (株)東京化学同人

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■ FLASH

○高分子ゲル上で物を運搬する

○金属表面のナノ構造がカシミール力に影響

○光酸化還元触媒と有機触媒で行う不斉合成

○校正機能を変えて人工タンパク質をつくる

○細胞内のごみリサイクル運動

■ 化学かわらばん

○巨大ウイルスにたかるウイルス(出典:Nature, 455, 100(2008))

○オリーブ油中の血圧降下作用成分(出典:Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 105, 13811(2008))

○樹木並みの吸水力をもつヒドロゲル(出典:Nature, 455, 2008)

○長い論文ほど引用されやすい(出典:http://arxiv.org/abs/0809.0692(2008))

○樹木の発する危険信号(出典:Biogeosciences, 5, 1287(2008))

○強い熱帯低気圧ほど最大風速が増している(出典Nature, 455, 92(2008))

■ おもな解説記事

2008年ノーベル賞:素粒子、ウイルス、そしてGFP

■ノーベル賞解説■
【化学賞】
クラゲから生まれたGFP革命
-生命科学研究に投じた新たな光-

小澤岳昌・宮脇敦史

光る物質は数多くある中で、なぜ緑色蛍光タンパク質(GFP)がバイオプローブとして威力を発揮したのか。その理由を受賞者の業績から探る。

【生理学・医学賞】
ヒト病原ウイルスハンターたちのサクセス・ストーリー

野田 亮

3人の受賞者の顔ぶれを見て、「よかった。でもなぜ・・・」と思った人も多いはず。落選したギャロも含む研究者たちの長い奮闘の物語。

【物理学賞】
素粒子の標準理論、その発端と完成
-二つの「対称性の破れ」-

平田光司

湯浅、朝永両博士に続く日本の素粒子物理学は、新たな才能を生み出し続ける。自由に発想を展開して到達した二つの業績への軌跡を追う。

■解説■
ひとりでに積み重なる分子
-次世代ナノテクノロジーへの新たな挑戦-

吉沢道人・小野公輔・藤田 誠

自己組織化を利用し、望みの個数の分子を精密に垂直に重ねる方法を紹介。

超重量級の元素の素顔に迫る
-原子1個を分析する化学-

永目諭一郎・豊嶋厚史

たった数個しか観測されない超重元素の極限領域の化学を解説。

■ 連載

免疫のしくみをめぐって(20)
細菌をどうやって退治するのか

矢田純一
私の化学論(9)
機械論的自然観と粒子哲学

妹尾 学
10分で読める有機化学トレンドウォッチ(9)
ナノマシンをあやつる:分子ブレーキさまざま

佐藤健太郎
微生物世界への旅(20)
培養できない微生物へのチャレンジ

重松 亨
新・新しい化学の実験室(12)
着色料が吸着しやすい食物繊維は?

井上正之
 
■セキララかがく
着想とは
■コラム
迷路を解く粘菌がイグ・ノーベル賞に
■あれこれ
メラミンでなぜ健康被害が起こったのか
-単独では毒性の低いメラミンが、シアヌル酸と複合的に作用して害に-
■やじうまかがく 
加賀屋


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