2007年5月号 No.434
現代化学  出版社  (株)東京化学同人

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■ FLASH

○弱くても数で勝負してがん細胞を殺す

○眠った蛍光を使うグルコースセンサー

○多重結合はどこまで可能?

○卓上分子シンクロトロンの登場

○山本尚教授,玉尾皓平教授に日本学士院賞

■ 化学かわらばん

○カーボンナノチューブ製エーロゲル(出典:Adv. Mater., 19, 661(2007).)

○特許のない抗がん剤(出典:Cancer Cell, 11, 37(2007).)

○ニッケル触媒で水素を効率よく発生させる(出典:J.Am.Chem.Soc.,129,1844(2007))

○石炭燃焼に伴う排出水銀の効率的な除去法(出典:Environ.Sci.Techno1.,41,1405(2007))

○トリインフルエンザがネコインフルエンザになった?(出典:NewScientist, 27 January,2007, p.6)

○放射性廃棄物固化体の耐久性(出典:Nature, 445, 190(2007))

■ おもな解説記事

タンパク3000が残したもの
―大島泰郎博士にきく―

現代化学編集グループ

巨額の国家予算が投じられた「タンパク3000」。創薬をにらみ、約3000種のタンパク質の立体構造と機能の解明をめざして5年間のプロジェクトが進められてきた。3月に終了したこの大型プロジェクトが残した本当の成果とは?

準ソフト系コロイド結晶の化学
大野工司

液体中に分散した微粒子が結晶状に周期構造をとるコロイド結晶。構造色を示したり、優れた光学特性をもつことから、応用面の期待も大きい。最近、まったく新しいコロイド結晶構築法が開発された。

開発が進む質量分析顕微鏡
浅井さやか・瀬藤光利

質量分析と顕微鏡観察を同時に行える画期的な分析法の開発が進んでいる。細胞内の分子の同定とその局在決定が、その場で可能になる日も遠くない。

■ 連載

光エレクトロニクスのための「光化学の基礎」(12)
共役高分子の発光
―ソフトエレクトロニクスへの歩み―

徳丸克己
1990年ごろに登場した共役高分子EL。高分子はさまざまな形態をとるので発光も特有の挙動を示す。その発光がどのような励起状態に由来するのかを中心に述べる。
自然免疫による病原体認識とシグナル伝達
―恩賜賞・日本学士院賞受賞の審良静男教授の研究―

河合太郎
免疫のしくみをめぐって(2)
自然免疫と獲得免疫の助け合い

矢田純一
追悼
分子生物学の草分け 渡辺 格先生(格さん)

松原謙一
[新連載]私のゲノム像(1)
ヒトの遺伝子数はハエのたかだか2倍ということを考える

宮田 隆
ゲノム解析が終了し、予想以上にダイナミックなゲノムの姿がみえてきた。最先端の研究者たちが、自身のゲノム像を語るシリーズ。
セキララかがく
科学がいえない言葉
微生物世界への旅(2)
君にもできる新種発見!?

西島美由紀
現在知られている微生物は全体のごく一部といわれる。存在が知られていても培養できないものも多い。続々と新種が発見される微生物世界を紹介。
 
■あれこれ
「動植綵絵」と18世紀の博物学者
■ピックアップ
BOOK&INFORMATION
■やじうまかがく
 


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