2007年4月号 No.433
現代化学  出版社  (株)東京化学同人

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■ FLASH

○折れ曲がりDNAのでき方

○作って壊す高分子合成

○蛍光タンパク質のオンーオフ機構

○ピロリ菌と人類は約5万8000年前からの道連れ

○エネルギーの摂取制限は老化予防に関係するか:免疫系の変化について

○「野依賞」がハーバード大学のD.A.Evans教授へ

■ 化学かわらばん

○バイアグラのもう一つの効能(出典:Journal of Experimental Medicine,203,2566(2006)

○ビタミンA受容体の同定(出典:Science,315,820(2007))

○厚さ15nmの分離膜(出典:Nature,445,749(2007))

○アルツハイマー病の原因タンパク質の成因(出典:(Nature,Genetics,39,168(2007))

○安価な診断用試験紙(出典:Angew.Chem Int.ED.,46, 1318,(2007))

○ヒキガエルの毒を利用するヤマカガシ(出典:Proc.Natl.Acad.Sci.USA,104,2265(2007))

■ おもな解説記事

新しいポルフィリンの化学
―環拡張ポルフィリン―

清水宗治・大須賀篤弘

植物のクロロフィルや血液中のヘモグロビンに共通してみられる環状の共役分子ポルフィリン。その環のサイズを大きくしていくと新奇な特性が現れた。

細胞ロボットの製作に挑む
―合成生物学のフロントライン―

梅野太輔

細胞を究極のマイクロロボットと考え、その振舞いを自由に“プログラム”する技術が確立しつつある。若き研究者によるユニークな細胞ロボットの数々とともに現状を紹介。

日本発のテクノロジー“細胞シート工学”
笹川 忠・清水達也・岡野光夫

高分子上で培養したシート状の細胞を用いて、角膜や心筋を再生させる組織工学の最先端を紹介。

国際共同実験MEGAPIEの技術的背景と概要
桜井 淳

長寿命放射線核種の短寿命核種への核変換の実現をめざす国際共同実験の技術的ポイントと実現可能性について。

ヘリコバクターを発見していた日本人小林六造博士
鈴木秀和

ピロリ菌の発見でノーベル賞を受賞したウォーレンとマーシャル。彼らの受賞の90年近くも前に、日本人の細菌学者がヘリコバクター属と胃炎の関係をつきとめ、除菌も行っていた!

■ 連載

[新連載]免疫のしくみをめぐって(1)
自然免疫と獲得免疫

矢田純一
化学を専攻している人に向けて、免疫というユニークなしくみを紹介するシリーズ。初回はまず免疫現象の概要を述べる。
[新連載]微生物世界への旅(1)
「微生物」ってどんな生物?

塚本久美子
化学基礎講座
熱力学はこう攻略しろ!

玉垣誠三
熱力学がよくわからなかった人はぜひご一読を。長年熱力学の講座を担当した著者が試行錯誤してまとめ上げた熱力学攻略法を紹介。
セキララかがく
弟子の考え 師の想い

白木賢太郎
■あれこれ
地球温暖化は人間が原因と断定
■ほん
分析化学/細胞生物学
■やじうまかがく
化学
■ピックアップ
BOOK&INFORMATION


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