年の瀬もだいぶ押し迫ってきました。いかがお過ごしでしょうか?

今日は超解像の話題です。

テレビでも、被写体の特徴点をしっかり決めて、時間方向の画面単位で、画素と画素の間の情報が少しずつずれている値を再構成して、綺麗な画像にして映し出す技術がかなり進歩してきました。

一方で、バイオでよく使われる光学顕微鏡でも、様々な超解像が進んでいますね。顕微鏡の超解像の一つの技術に構造化照明顕微鏡法とか、光活性化局在顕微鏡法などがあります。

構造化照明顕微鏡法は、みなさんもご存知のモアレを利用しています。適切な周期ズレのある繰り返しパターンが2つを重ねると、大きくモアレが発生します。大きなモアレを光学顕微鏡で撮影し、手元にある繰り返しパターンのデータを使って、被写体側がどのような繰り返しパターンになっているかを逆計算して、細かいパターンを得る方法です。

もちろん、一つだけの画像では、一定の縞模様しか計算できませんから、角度を変えながら複数撮影して、計算して目的の画像を再構成します。それで分解能が2倍ぐらいになるようです。

光活性化局在顕微鏡法は蛍光など局所的に発光する場合に、光学顕微鏡の10倍ぐらいの解像度が得られているようです。画像処理技術を含めてこれからが楽しみです。