2010年12月(冬)号 (Vol.6-4 No.24) |
「におい」最新事情
バラ好きで知られたクレオパトラは、自分が乗る船をバラのかおりで満たし、その香りは遠く陸地にいても漂ってきたという。古代ローマでは、調味料の魚醤の生臭さをやわらげるために香辛料を使い、中世ヨーロッパでは、体臭を消すために香水がさかんに使われた。そして、日本でも古くから香りを愉しむ文化がある。しかし、約40万種類の化合物がにおいを持つといわれていながら、その正体や、ヒトの嗅覚のメカニズムなどについては解明されていない点が多い。今号では、"におい"に関連する基礎知識と工学分野で進められている最新研究をご紹介しよう。
- においと脳のメカニズム
外池光雄
- リポポリマーベースの複合材料でにおいを識別
―高感度においセンサ
Bartosz Wyszynski, 中本高道
- 匂いをデザインする
長濱雅彦
- におい分子と香料の基礎知識
井手純一
- 食べ物と香りと
高野克己
- ワイン酵母で大豆飲料を美味しく飲む
柳田藤寿
- 臭いニオイは元から断つ
―悪臭対策の基礎知識
岩崎好陽
- 蜘蛛の糸のふしぎ
―クモから学ぶ安全と信頼―
大崎茂芳
- 生物多様性条約COP10で何がおこったのか?
中静透
- 痛みの科学
―ぶつけた向こう脛が痛むワケ―
池田衛
- NBRP紹介
メダカバイオリソースプロジェクト
―さらなる発展を目指して―
成瀬清
- NBRP紹介
実験動物マウス
―世界最高水準のヒトのモデル生物の整備
吉木淳
- 腹鰭を持つバンドウイルカ
――その学術的価値とは
大隅清治
- 命って何?〜哲学のまなざし〜 第2回
心という謎
三浦洋
- エコチル調査 第2回
─パイロット調査─
諸隈誠一, 和氣徳夫, 月森清巳, 加藤貴彦, 香山不二雄, 川本俊弘
海外科学雑誌情報 Silva Scientiae XVII
─生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)をふりかえる─
久原孝俊
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